平成17年度 見学会のご報告


     春寒のなか、平成18年3月2日(木)午後に見学会が開催されました。今回は久保宏之事業委員のご協力で、日比谷共同溝(約1.5km)を実際に歩いての(徒歩所要時間約50分)見学でした。共同溝とは、ライフラインである電話・電気・ガス・上下水道などを収容するために作られる、コンクリートのトンネル状の施設です。共同溝の設置により、ライフラインが道路地下空間にまとめて収容され、それぞれに行なわれていた道路の掘り返し工事(路上工事のうちの約8割がライフラインの占用工事で占められています)が少なくなります。これにより、交通渋滞が軽減されます。また、共同溝は災害からライフラインを守ります阪神淡路大震災でも共同溝内の施設への被害はなく、有効性が再認識されました。今回の参加者は24名。下鉄虎ノ門駅6番出口の近くにある虎ノ門立坑の入口から地下に入りました。




     急な階段を下った所にある事務所で、国土交通省関東地方整備局東京国道事務所共同溝課長の西尾文宏氏より、展示してあるパネル、掘り起こした砂、ビデオなどを拝見しながらご説明を戴きました。その後、ヘルメットと軍手をお借りし(パンプスの女性には長靴も!)、鉄の籠のようなエレベーターで地下40mまで降りました。




     そこから日比谷立坑に向かって歩き始めました。地下の道は、ひんやりとしており、時々地下鉄(共同溝よりももっと地上に近い地下にあるそうです)の走る音が聞こえました。途中の桜田門立坑で右に90度曲がったはずなのですが、地下で方向感覚が鈍っていたせいかあまりカーブしている感覚はありませんでした。普段歩いている舗装された道路とは違い、網状の鉄板の上を歩くため、もうそろそろ疲れてきたなと思った頃、日比谷立坑に着きました。そこで写したのがこの集合写真です。



         

     エレベーターで地上に戻った時、地下が息苦しかった訳ではないのですが、なんとなくフゥ〜と大きく深呼吸してしまいました。外は太陽もなく曇り空だったのですが、とても明るく感じたのでした。玉田会長のご挨拶の後、解散になりました。今回の共同溝のご説明、ご案内戴いた方々に感謝申し上げますと共に、工事関係者の方々の安全と工事の順調な進行をお祈り申し上げます。


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